Give and Take

の曲が未だに気になります


EvilReflectionと同様に、このゲームの曲を書いていたときは頭がおかしかったなと
毎回聴きなおすたびに思うのですが
おかしいと思うことをいくつか挙げようと思います


まずコードやスケールが普段使っているものとは全く異なるというところです
僕は基本的に一定の理論に基づいて曲を書いているので、
こういうことが起こるのは非常に稀なことです
具体的には、スケール感がかなり限定されてしまう和音構成のフレーズが多いのですが
部分的な、しかもかなり無理やりな転調がふんだんに用いられています
転調が面倒くさい僕にとって、ある意味愚かな選択だったと思いますが
この無理やり感が若さが溢れてていいです


また、この曲のデータをシーケンサーで開いた人間ならわかることだと思いますが
打ち込みの仕方がおかしいです
スクリーンショットでも取ればいいのですが面倒くさいので載せません)
GS WaveTableは、知られていませんがMIDIデータがモタることがないという性質を
持っています
このことを利用し、短い音を連続的に並べた音を一つの音色として用いて、
SE的な使い方であったり、また音程のある音色として扱っています
数あるフリーゲームの自作・他作の音源で、この手法を用いた作者は僕を除いて
一人もいないです
ですので、聞き覚えの無い音が混ざっていると思ったら、間違いなくこの手法で
作り出された音色だと思って良いでしょう(一番分かりやすいのはBoss4)
理由として挙げられるのは、こういうムチャな実験を行ったときに、普通の
物理音源や別のソフト音源ではハングアップする可能性が大きいからです
SCなんかで絶対試さないほうがいいでしょうね


この二点だけでは、そう驚くこともなく「意欲作だった」と評することができるのですが
最も大きな問題はというと、この楽曲群がたった一〜二週間足らずの時間で
全て作られている、ということです
これは普段の僕から考えてみれば明らかに異常な現象で、
作ったときのことがどうしても思い出せないことなどを考えると、精神的には
明らかにどこかが狂っていたのだろうと思います


今までセルフアレンジをいくらかやってきた曲群ではありますが、
その理由は自分が作った気がしないからでしょう