良い意味で病的

http://sound.jp/falmaki/
前回日記にてGivntakeのアレンジをつくりましたーと言っていたFalmakiさんなんですが
これが何とも見事だと思ったので紹介しようと思います
完成度が病的なアレンジです


このアレンジは、原作同様GSWaveTableを用いた楽曲になっているのですが
この時点で僕に言わせれば立派に病的であると言えます
なぜなら今日になってあの音源は非常に扱いづらい上に音がチープなため
そのままの音色で勝負してはいけないものだからです
僕の場合ただ曲を作ったりアレンジをしたりするだけでも相当気が滅入るのですが
簡単に言えば、それに加えすげえ手間がかかるのです


そういった技術面において、目を見張る部分がいくつかあります
どのあたりがというと、連打等による音色開拓をすげえ頑張っていて
明らかに聞いたことない音がまざっています
その上、連打音で音色が変化するという性質の由来となっている、
「ノートオンで同一音程のノートの音がキャンセルされる」という原理を
よく理解していないと作れないデータだと思います
くわえて、Givntakeの楽曲はどれも特殊で
テンションが無駄に多いコードをベタベタと並べてあるのですが
そうしてあれだけスケールが固定された曲をアレンジするのは
単純に難しいはずです(僕もセルフアレンジするのが難しかった)


この曲を聞いて、
GSWaveTableの「音色を切ったものを敷き詰め変化させて音色を生み出す」という
音色創作の可能性は、今存在するほぼ全てのシンセとは根本で異なる進化をしたもので、
価値があるもののようにやはり思えました
手間さえかければ無限に音色を作ることが出来、またその音色はほとんどの場合
想像した音色にならない、という点において錬金術や魔法のような魅力があります
手間がかかればかかるほど、その人個人の独創性と探究心が垣間見られるというのは
いいシンセの条件だと僕は思います


作った人間だからこそ分かることもあると思いますが、このアレンジは凄いです
是非MIDIを覗いてみたいので、注意書きを併設してMIDIも公開してほしいです


あと怒らないからその下品な歌の名前を書いてください