溶けて消えた人間

いつだって店には好きで作ったと銘打たれたCDが置かれて
いつだってそれを手にとって買うことができるとしても
店はどこまでいったって店なんです
いつだって動画サイトでは同じように善意でCDが丸上げされて
誰がどういうつもりでかはわからないけれど聞くことができたとして
それもやっぱり多数派と少数派を分けるための工夫なんです


寂しくて、踊りたいだけならもっといい場所はたくさんある
寂しくて、乗って欲しいだけならもっといいやり方はある
でもそこを選んでるからには、そこに無尽蔵の愛情はあるんですよね?


それは愛情が原動力になっているべきで、他のすべてをその下に置く覚悟があるべきで
その愛情を伝えることが目的の一つであるべきで、伝わった人間とは繋がっているべきで
それからはその人たちのためにも無尽蔵の愛情を見せるべきだと僕は思っているんだけれど


正直やりたくないことをしてまで作ってるそれは、本当に音楽なんですか?


そう、僕は僕のやっていることが大事だなんて思っていない
寂しいことが動機のことはあれど、ただ盲目的に信仰して、見返りを求めやしない
それってきっと辛くなるだろうし、それについてくる人も巻き込んで迷惑をかける
でもそれでいいっていうのは大事などころかひどいクズだと思う
けどね、


誰だって最終的には孤独であり、唯一の個体であり、その人なんです
それを捨てて何が残るって言うんですか
最後には幸せがそこにはあるのだと僕は信じているし、そういうときもあるんだ


僕はただ、弱虫なあなたが嫌いなんです