輝かしい花

本戦、負けたのは随分と昔です。

昔別れた彼女を題材にしよう、あざとくてかわいくて思い出すと苦しくなるような。
最もむごたらしくじわじわと相手を殺すようなキャラクターにしよう。
憎悪が加速して加熱されて、相手が打ちひしがれるような
そんなキャラクターにしよう。そう思って作った。
負けたらスカッとするだろうし、勝ったら誇りに思えると思って。

実際、負けたら凄く悔しかった。思い入れを強くしていたころは、そのキャラが
死んだときのことなんか、考えもしなかったから。
僕は別れた彼女に対して、無様に沢山愛情を注いでしまったということか。


同様に僕はライカが負けたときに、涙を流せる自信がある。


マーガレットはあの時点でとても残酷なゲームだった。
勝利と敗北は最高のフレーバーだと言い放つポーンさんのゲームだから
(四捨五入では同じ思いをしてもらいましたけれどもね!!)。


じゃあアマリリスはどうか。
シンプルなアクションとより思考を複雑化できるカスタマイズの組み合わせ。
そしてその名前。
愛情を注ぐのに十分な柔軟性と暗黒。
その愛情が生きているという嬉しさも、死んだときの痛みも、
僕は十分に苦しみあがいたと思うけれど、それでも想像がつかない。


洗脳が溶けたかつての剣士達全員に、祝福と武運を祈っています。
そして僕にも少しだけ、命と愛情の輝きを見せてください。